2016年3月31日木曜日

1793・新種ランサムウェア「Locky」

パソコンのファイルを改ざんし、復元する条件として身代金を要求するウイルス「ランサム(身代金)ウェア」が添付された不審なメールが、海外から日本へ3月から大量に送りつけられています。

3月から大量に出回っているランサムウェア「Locky(ロッキー)」は、感染するとパソコン内の文書や画像、動画ファイルなどが暗号で書き換えられます。




その後、暗号を解除するカギと引き換えに、匿名で取引できる仮想通貨「ビットコイン」の支払いを求められるもので、数十種類の言語で支払いを求める「脅迫文」が表示されるのが特徴です。






添付ファイルの名前は、請求書を装った「invoice」「Payment」などの表題が記載されています。

ランサムウェア「Locky(ロッキー)」は、メールの添付ファイルを開くと感染します。
心当たりのないメールは絶対に開かないようにしましょう。


<対策>

1. ウイルス定義データベースを最新にアップデートする
最新の脅威に対応できるよう、ウイルス定義データベースを最新にアップデートしてください。

2. OSのアップデートを行い、セキュリティパッチを適用する
ウイルスの多くは、OSに含まれる「脆弱性」を利用してコンピューターに感染します。
「Windows Update」などのOSのアップデートを行い、脆弱性を解消してください。

3. ソフトウェアのアップデートを行い、セキュリティパッチを適用する
ウイルスの多くが狙う「脆弱性」は、Java、Adobe Flash Player、Adobe Readerなどのアプリケーションにも含まれています。
各種アプリのアップデートを行い、脆弱性を解消してください。

4. データのバックアップを行っておく
万が一ウイルスに感染した場合、コンピューターの初期化(リカバリー)などが必要になることがあります。 念のため、データのバックアップを行っておいてください。

5. 脅威が存在することを知る
「知らない人」よりも「知っている人」の方がウイルスに感染するリスクは低いと考えられます。
このような情報に目を向け、「あらかじめ脅威を知っておく」ことも重要です。