これがなかったら、パソコンはただの箱状態です。
CPU は平べったいタイルの様な形をしています。
上の画像ものは銀色をしていますが、種類によって緑色や黒など多くの色があります。
CPU の裏面にはたくさんのトゲトゲの突起があります。
CPU をはめるマザーボード(基盤)側にはたくさんの小さいツブツブの穴があって、このトゲトゲをツブツブに合わせてはめ込みます。
最近はマザーボードの側にトゲトゲがあって、CPU の方にツブツブの穴がありますが、トゲを穴に合わせてはめ込むのは同じです。
CPU は非常にデリケートなものなので、不用意にトゲトゲを触ったりしてはいけません。
CPU は高い電力を集中して使うため、使用中はすごい熱を持ち、そのままでは焼けてしまいます。
そこで、この CPU ファンを付けて風を送り CPU を冷やしてやるのです。
この「熱」の問題は、パソコンにとって非常に重要な問題です。
コアの数(デュアルコア、クアッドコア)
「コア」とは CPU の中心部分であり、実際に処理を行うところです。
つまりこの「コア」が、コンピューターの頭脳と言えますね。
もともと「コア」は1つの CPU の中に1つしかありませんでした。
しかし 2006 年頃から1つの CPU の中に、2つのコアがあるものが登場してきます。
これを「デュアルコア」と呼びます。
2007 年にはコアが4つもある「クアッドコア」まで登場しています。
こうした複数のコアがある事を「マルチコア」と言います。
マルチコアの CPU は性能の表記で「3Ghz×2」や「2.6Ghz×4」など、「×2」「×4」という表記でコアの数が表される事が多いです。
デュアルコア(コア2つ)やクアッドコア(コア4つ)だと、コンピューターが多くのソフトを同時に動かさなければならない時でも、複数のコアでその作業を分担することが出来ます。
これによって作業の効率化が進み、処理が速くなる訳ですね。
使用するソフトがマルチコアに最適化されていれば、1つのソフトを複数のコアで効率的に動かす事も可能です。
ただ、中心部となる「コア」がたくさんあるのですから・・・ フルパワーで動いたときの電力の消費量は通常と比べて多くなり、発熱も高くなってしまいます。
これを抑えるため、コアが多い CPU はコア1つあたりの能力が抑えられていました。
そのため以前はソフトウェアを1つしか動かさない時は、コアが少ない方が早い、という場合もありました。
最近は消費電力や発熱を抑える技術が進歩したため、マルチコアでもコアごとの性能が高い CPU が登場しています。
また、よく使っているコアの性能を一時的に高める技術(ターボブーストテクノロジー)なども登場しました。
これらにより、徐々にコアがたくさんある事のデメリットは解消されつつあります。
新しいウィンドウズ「Windows 7」も、複数のコアでの動作に最適化されています。
現在はデュアルコアやクアッドコアが主流となっており、今後さらにコアが増えていく可能性もありますね。
コア1つのCPU (シングルコア) | コア2つのCPU (デュアルコア) | コア4つのCPU (クアッドコア) |
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*Atom にはデュアルコアも存在します。