2014年9月24日水曜日
1276・iCloudを乗っ取られないための対策(Apple)
米国で問題となったアップル社のクラウドサービス「iCloud(アイクラウド)」に保存された写真流失に対して調査が入りました。
今回の情報流失の問題は、「iCloudそのものがハッキングされたのか」あるいは「何らかの手法でIDとパスワードが盗まれたのか」が争点となっていました。
万が一前者だった場合、クラウド業界全体にとって大打撃でしたが、今のところ後者が原因のようです。
【フォトストリーム】
自動バックアップ機能をオフにします。
オフにするとクラウドの便利さは失われますが、機能を自分で制御できるようになり、クラウド上にデータを保存するタイミングを自分で選べるようになります。
アップル社の提供するiCloudは、過去30日間に撮影した写真をiCloudサーバーに保存し、デバイス間の同期や自動バックアップをすることができますが危険も伴います。
フォトストリームを無効にしたい場合は、[設定]から[フォト]を選択し、[無効]を選択します。
【個別の写真を削除】
フォトストリームをオフにしたくないけど見られたくない写真がある場合、フォトストリームで[編集]を選択後、削除したい写真を指定して[削除]します。
この操作により、写真がフォトストリームと連動しているデバイスやiCloudからも写真が削除されます。
【パスワード対策】
アップル社の提供するiCloudのパスワードは8ケタです。
この範囲内で数字や大文字、小文字を組み合わせ、推測しにくいパスワードを設定し、さらに定期的にパスワードを変更することで安全性を高めることができます。
パスワードに数字や感嘆符などを加えることで、ハッカーが「総当たり攻撃」を使ってパスワードを推測しにくくなります。
総当たり攻撃とは、正しいパスワードが見つかるまでパスワードを推測し続ける手法のことです。
パスワード変更する場合は、[My Apple ID]→[パスワードとセキュリティ]から行います。
【2要素認証】
Apple IDは、2要素認証(2段階認証)と呼ばれる認証方法があります。2要素認証とは、通常のIDとパスワードによる認証に、携帯電話など物理的なデバイスによる認証をプラスする手法です。
[My Apple ID]から2要素認証を有効にすると携帯電話の番号の入力が求められ、その端末に送信されたコードを入力することで、2重に鍵をかける認証方法です。