2015年8月8日土曜日

1568・事例-40


 今、世界中の様々な人とインターネットでつながるパソコンは様々な脅威に脅かされている。

マルウェアの感染の恐れがあるサイトを開いたり、メールで添付されている文書などのURLを開いたり、またはウイルスが入っているUSBメモリをパソコンに差し込むことで広がる。


 あるインターネットセキュリティーセンターでは、アダルトサイトにアクセスし、感染する傾向が多いという事だ。

センターに問い合わせの問題の半分ほどが、このケースで、広告など、ポップアップが出てきて「×」ボタンを押しても消せないという問題だ。

他にも、偽セキュリティソフトの購入画面がパソコンを立ち上げるたびに出てくるなどだという。


 しかし、アダルトサイトに限らずWebサイトを見ている時は何気なくURLをクリックしてしまうかもしれない。結果、ウイルスに感染していると自覚していない場合も多いのだという。


 また、銀行口座やクレジット番号をねらわれることも多く、銀行窓口から正規のメールやWebサイトだと思わせるような、何の疑問も出てこない完璧な文章で騙し、番号やパスワードを気づかないうちに書き込ませられる。

これをフィッシング詐欺といい、他の説もあるが暗証番号やクレジットカード番号などを詐取するという事から、「釣り」を意味する「fishing」だ。


 他にも、企業や機関を標的としたメールに添付ファイル実行・本文のリンクをクリックさせてウイルス感染とネットワーク内への不正アクセスを行う、標的型メールがある。


今年6月には日本年金機構にサイバー攻撃で約125万人の個人情報が流出したという大問題が発表された。

平成26年度だけを見ても、サイバー犯罪の検挙件数は、7,905件と前年よりも208件減少したが、普段から多数行われている問題だという事が分かる。

しかし、今回は企業だけでなく一般人の個人情報が大量に流出したため、大問題になった。

ネットワークを介して、他人のパソコンや会社のネットワークに不正に侵入する不正アクセス、またはクラッキングは日々行われると思っていい。


 これらの脅威はウイルス感染のあるサイトやURLに注意して、文書を開く前に一部読み、ウイルスかどうか考えても、避けられないこともある。

そこで偽のソフトではなく、公式のしっかりとしたセキュリティ対策ソフトを入れ、WEBサイトを使用する際には普段から不正アクセスをしないことだ。

巧みに操られ、振り込み詐欺のようにクレジットカードや本人しか知りえない情報をメールやインターネットを介して入力しない事。

公の機関は、メールやインターネットで容易にそのようなことを書き込ませるようなことはしないという考えを持つこと。

自分だけは大丈夫という考えは捨て、これからますますインターネット時代になることを考え、ネットにつながるものは一度考えてから開くことが大切。

また、日々新しいウイルスが開発され様々方法で侵入してこようとする。

それらを防ぐために、ウイルスに感染するものを制御するセキュリティ対策ソフトも、常に最新の状態を保てるようにアップデートすることが重要だ。

また、パソコンのメンテナンスは細やかにすること。