2015年8月1日土曜日

1547・事例-19


 スマートフォンの普及以降、TwitterやFacebookをはじめとするソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の利用者が急増した。

SNSは、人と人とのコミュニケーションをとることを主目的としたサービスである。

友人・知人や、趣味・嗜好、居住地域、出身校が同じであるという繋がりから。
また、「友人の友人」という自身とは直接関係の無い他人とでも気軽に人間関係を構築できる場を提供してくれる。

 しかし、SNSには危険も潜んでいる。
たとえば、ウイルスなど不正プログラムの感染ルートとなるケースがある。
SNSで送られてきたメッセージ内のURLをクリックしてしまい、ウイルスなどに感染してしまうケースが多い。

SNSのメッセージは、一般のメールに比べて警戒されにくいため、クリックされやすい傾向にある。

ウイルスに感染してしまうと、IDやパスワードといった重要な情報が簡単に盗み出されてしまう可能性がある。そのため、迂闊にURLをクリックしてしまうのは非常に危険な行為である。

 また、ストーカーや窃盗などの被害も出ている。
SNS内での投稿ややり取りを丹念にチェックされ、自宅や勤務先、定期的な行動パターンなどを知られてしまうことがある。

また、近年で最も問題視されているのがSNSを使った「いじめ」である。
これは中学生から高校生の間で多く見られる問題で、自殺者が出てしまうケースもある。

仲間内で文字や写真のやり取りができるLINEで、一人だけメッセージを読めないように設定され誹謗中傷を書き込まれるケースがある。
また、LINEではメッセージを読むと相手に「既読」の文字が表示される。
メッセージを読んですぐに返信しないと「既読無視」と言われ、仲間外れにされてしまう。

このようなSNS内でのいじめは、周囲の目が届かない範囲であるため発覚しにくく、エスカレートもしやすい。

 しかしSNSを利用せずに生きていくことは、難しい時代になってきた。

ではこのような危険にどう対処していくのか。
まず初めに、送られてきたメッセージは注意深く読み、URLは迂闊にクリックしない。
知り合いからのメッセージだからといって安全だとは言えない。
知り合いを装った偽物かもしれないし、元から騙そうとして近づいてきたかもしれない。

仮想空間でのやり取りには十分注意しなければならない。

次に、個人情報の書き込みには注意する。
位置情報サービスや写真の投稿にも十分注意しなければならない。
近年、SNSでのトラブルが目立ち、問題視されるようになってきた。

しかし、それはSNSというツールの問題ではなく、使用者の問題である。
SNS利用者のモラルが問われているのだと感じた。

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