2015年8月6日木曜日
1563・事例-35
近年では、短い文章を投稿したり、友人同士がメッセージや写真などを共有してコミュニケーション取ったりするSNSが普及してきた。
しかし、安易な書込みがトラブルに発展したり、知り合い同士であるという安心感を利用して詐欺やウイルスの配布を行うことも急増している。
私はSNS利用時に想定される危険と対策についてまとめた。
SNSには本人確認が徹底していないサービスもあり、実在の人物・組織の名前を使った偽のアカウントや、架空のアカウントで投稿されているケースもある。
偽のアカウントや架空のアカウントを悪用して、不正リンクの投稿などが行われる事もあるので、SNSで関わるアカウントの相手が本物であるかどうかは、慎重に確認する必要がある。
SNSサービスによっては、本人確認が行われた上で公式アカウントとして登録されているものもある。
特に公的機関や企業、著名人などの情報、ブログを購読する場合には、まず公式アカウントが存在するかを、それぞれの機関のホームページなどで確認することが大事だ。
直接の知人や公式アカウント以外のアカウントで、本人確認ができない場合には、安易にフォロー(購読)したり、友達になることはとても危険である。
そして、短縮URLというものもあり、SNSで文字数の制約上URLを短縮して表示する外部のサービスのことで、本来のURLよりも文字列が短くなり、見た目にも扱いやすくなる。
しかし、一見しただけではどんなサイトにリンクされているかわからないことから、この機能を悪用してフィッシング詐欺やワンクリック詐欺などの悪性ホームページに誘導する手口が確認されている。
なので短縮URLをクリックする際には十分な注意が必要である。
心配な場合、短縮URLを元のURL表示に戻して確認することのできるWebサービスも提供されている。
SNSのアプリケーションの中には、インストールの際に、連絡先情報へアクセスする許可を求めてくるものがある。
このようなアプリの中には、個人の連絡先情報を収集して、収集したメールアドレスに迷惑メールなどを送りつけることなどを目的としているものもある。
連絡先情報へアクセスするアプリで、作成者の身元やその利用目的がよくわからないものは、使用を避けるようにした方が良い。
そして、GPS機能のついたカメラで撮影した写真には、設定によっては目に見えない形で撮影日時、撮影した場所の位置情報(GPS情報)、カメラの機種名などの情報が含まれている場合がある。
こうした位置情報付きの写真をよく確認せずに掲載してしまうと、自分の自宅や居場所が他人に特定されてしまう危険性があり、迷惑行為やストーカー被害などの犯罪の被害に遭う可能性もあるため、十分注意が必要である。
以上のことから、SNSは便利で身近になってきているからこそ、1人1人の危険の意識、そして注意が必要だと私は思う。
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事例集・2015・期末