2016年6月7日火曜日

1823・事例-7

私がパソコンを使い始めたのは、小学5年生くらいの時だった。

家に家族共有のパソコンがあり、暇さえあればインターネット上でゲームをして遊んでいた。

私自身、まだ幼いということもありパソコンの使い方などほとんど知らないままであった。

親からは「無料のゲームでしか遊んではいけない」ということをしつこく聞いていたので、有料のゲームで課金して遊ぶなどといったことはなかったが、これは今考えると大きな落とし穴であったのかもしれない。

占いなどが気になる年頃でもあったので、「無料・占い」と検索をかけてヒットしたサイトに飛んで遊んだこともよくあった。

確かに、検索結果には無料のものばかりが挙げられており、お金を取られることはなかったが、その代わりに別のものを盗まれてしまったのである。

個人情報だ。診断だけを先に済ませ、「診断結果を知りたければメールアドレスを入力してください」とメールアドレスの入力を促すページに飛ばされたことがよくあった。

無料であることに気を取られ、疑いもなくメールアドレスを入力し、占いの結果を見たのだ。その日からというものの、そのパソコンのメールアドレスには一日に100通近くのスパムメールが送られるようになってしまったのである。


親に問いただされ、その原因がインターネットのサービスへの登録(今回でいう無料占いサイトへの登録)であったことが判明した。

当時、こっぴどく叱られたことは今でも覚えている。


スパムメールを防ぐためにはフリーメールを使うといいと授業内で学んだ。

無料のウェブメールは、使い捨て可能であるため、仮にまたスパムメールがくるようになったとしても削除してしまえば良いからである。

さらに言えば、スパムメールが来ないようにするには信頼性の高いウェブサイトや知り合い以外には簡単にメールアドレスを教えてはならないということだ。

これを知っていたらスパムメールが大量に来ることに悩むことはなかったのかもしれない。


私は、当時まだ小学生ということもあったため知らなかったのだと思う。

しかし、現在では小学校低学年でも携帯電話を持ち歩くような人もいる。

インターネットに触れる機会がどんどん増えていき、その年齢も若くなっている今、こういった個人情報の重要性、インターネットの危険性などはもっと教えていく必要があるのではないかと考える。
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